訪問介護のお仕事、やりがいについて(サ責・管理職編)
- 2015-12-22
- 転職マニュアル
訪問介護利用者40人ごと、または50人ごとに最低1人の配置が義務付けられている「サービス提供責任者」。
利用者や家族、ケアマネージャー、事業所内で働くホームヘルパーなど全てをつなぐまとめ役です。
そして、ホームヘルパーとして現場に出ることも少なくありません。
今回はサービス提供責任者の仕事内容と、その仕事のやりがいについて説明をしていきます。
サービス提供責任者のお仕事内容は?
サービス提供責任者(以下、サ責)は、いわゆる管理職。とはいえ、デスクでのんびり事務仕事だけしていれば良いわけではありません。
まずは訪問介護事業所の「顔」として利用者の元に直接出向き、ニーズの再確認や調整。ケアマネージャーの作成したケアプランを元に、さらに詳細なサービス計画を練り上げる担当者会議にも参加します。また、利用者との相性を見極めて、実際に誰を派遣するかを決めるのも大事な仕事。時には、利用者からのクレームをうけて問題解決に奔走することも・・・。
そしてサ責はホームヘルパーたちのリーダー役でもあります。新人ヘルパーの研修、指導、急遽お休みをとったヘルパーの代行として現場に入ることも珍しくありません。実際に、事務仕事と現場を兼任するサ責がほとんど。そして管理職という立場上、スタッフたちの悩み事を聞いたり相談にのる機会も多いようです。
一般の訪問介護スタッフと違って、サ責には「介護福祉士」、「実務者研修修了者」「介護職員基礎研修修了者」など、ある程度のスキルが求められます。ちなみに初任者研修修了者も実務経験3年以上でサ責にはなれますが、介護報酬減算対象となるためあまり好まない事業所が多いようです
こんなサ責のお仕事。もちろんは楽ではありませんが、その分やりがいも大きいと言えます。
利用者やスタッフを笑顔にできる!
ケアマネージャーの作ったケアプランを元に、派遣するスタッフや派遣時間など、細かいサービス計画を作る作業。物を作り上げるのにはたしかに苦しみや大変さを伴いますが、反面出来上がった時の喜びも大きいものです。
そして自分のプロデュースした計画で多くの利用者さんの状態が改善したり、スタッフや家族の笑顔が見られたり。特に、同じ事業所内で働くヘルパーたちと喜びを分かち合えると、お互いにモチベーションも上がりますよね。また、職場内で自分が重要なポジションにいるのを再確認することで、さらに仕事にやりがいを感じるようになるでしょう。
育てる喜びを感じられる!
管理職として、後輩ヘルパーの指導を行い仕事の悩みや相談を受ける立場のサ責。自分が指導したスタッフが少しずつ成長していく姿を見ることで、「育てる喜び」を感じることができるでしょう。
また、介護業界は無資格未経験の方でも足を踏み入れやすい仕事。部下は自分より年上、ということだって珍しくありません。こういった人生経験豊富なスタッフと接していると、「教えているつもりで実は教えられていた」ということもありますよね。
サービス提供責任者として働くようになれば、ヘルパーとして利用者のケア業務にあたりつつ、サービス計画書の作成や打ち合わせなどを行うことになります。
かなりの激務になる場合もありますが、現場スタッフと管理職、一度に両方のやりがいを感じられるお仕事ともいえますね。