サービス付き高齢者住宅でのお仕事、やりがいについて

プライベートな空間がしっかり確保され、生活の自由度も高いことから近頃人気が高まっているサービス付き高齢者住宅(以下、サ高住)。

比較的介護度の低い入居者さん(自立~要介護3程度)が多いのが特徴です。 サ高住には「専門家による安否確認」と「生活相談サービス」、そして「建物のバリアフリー化」が義務付けられていますが、基本的には一般賃貸契約とほとんど変わりません。
今回は、そんなサ高住のお仕事内容とやりがいについてご説明します。

サービス付き高齢者住宅でのお仕事内容は?

ほとんどのサ高住では、賃貸契約と介護サービス契約は別々に行います(『特定施設入居者介護施設』認定を受けている施設を除く)。
つまり、外部の介護事業所から「訪問ヘルパー」として派遣されるかたちになるわけですね。もっとも、派遣元も同じ建物や敷地内にあることが多いため、感覚的には介護施設内で勤務しているのとそう変わらないでしょう。

同時に『常駐型』スタッフもこなす場合、欠かせない業務となるのが「安否確認」と「生活相談サービス」。
決められた時間に入居者の部屋を訪問したり毎食時などに行う「安否確認」は、一見誰でもできる仕事のようですが、看護師や介護福祉士などの専門資格が必要。
実際の現場でこの業務を担当するのは、初任者研修修了者(またはホームヘルパー2級)が多いようです。

また、訪問ヘルパーの担当時間外は、排せつや見守りなどのケア業務も行うことになります。
施設介護と訪問介護の2つの面をあわせもつサ高住のお仕事。そのやりがいとはどんなものなのでしょうか。

特別養護老人ホームの場合、「待ってでも入居したい」という待機者が絶えないのは、要介護の方でも低料金で利用できるから。ですが、サ高住には価格よりも「住居としての住み心地の良さ」が求められ、当然スタッフの質も重視されます。

ここでいう「質」とは、介護技術はもちろん入居者の方に快適に過ごしてもらうための気遣い、心配りなどのサービス面。サ高住で働くスタッフは、ホテルやレストランの従業員のように一般的な接客マナーを心得ている必要もあるわけですね。
このため、サ高住のスタッフは「ホテルのコンシェルジェ的存在」と例えられることもあります。
介護技術を高めながら、同時に他業種でも通用する接客マナーとスキルを身につけられるお仕事って、なかなか魅力的だと思いませんか?

「反応」があるから、自分の仕事に自信が持てる!

管特養や療養型医療施設などで意思疎通の難しい方の相手をしていると、「本当にこの方法で良いのかな」と不安を感じたり、いまいち自分のケアに自信が持てないということもあるでしょう。 ですが、まだまだお元気なサ高住の入居者さんたちは、自分の意志をはっきり伝えてくる方がほとんど。
時には面と向かって文句や不満を言われることもあるかもしれませんが、きちんと対応すれば感謝の言葉と笑顔がしっかり返ってきます。

日々、入居者さんの生の声を聞き、リアルな反応を感じられるサ高住。
介護の世界に「やりがい」を求めて入ってくる人にはうってつけの職場だといえるでしょう。

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