季節感たっぷり! 夏祭り風レクリエーションのアイディア

そこで今回は、利用者様に喜んでいただける、お祭り情緒あふれるレクリエーションをご紹介しましょう。
本当の夏祭りに行くのは難しい、かといって施設でお祭りを開催するのはなかなか大変・・・
そんなときに、日常のレクリエーションでお祭り気分を満喫できる、室内で楽しめるお祭り風レク、ぜひ参考にしてみてくださいね。

夏祭り風のゲームで、レクを盛り上げて

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さまざまな屋台や出し物が並ぶ夏祭り。
その中から、室内でも楽しめるゲームや遊びをいくつかお届けします。
ひとつに絞って思いきり楽しむのもよし、組み合わせて本当のお祭りのようにするもよし、レクリエーションの時間や場所、人数などのケースバイケースで工夫してみてくださいね。

●金魚すくい気分の、魚釣りゲーム

ビニールプールや、ブルーシートを広げた上に、発泡スチロールトレイなどを切り抜いて作った魚を並べます。魚の口の部分には金属性クリップをつけておきます。
新聞紙を固く巻いて作った棒の先に糸をつるし、先にマグネットをつけます。これで竿の完成。
一人ずつ時間を決めて、魚を釣ります。大きな魚は100点、小さな魚は10点など点を書いておき、1分以内に合計何点の魚が釣れたかなど、競争すると盛り上がりますよ♪

●ボウリング

500ミリリットルから2リットルまで、いろんな大きさのペットボトルを準備。ボトルの大きさごとに点数を決め、マジックで書いておきます。それぞれに水を入れ、ボウリングのピンのように並べます。
子ども用のサッカーボールなど、やや小さめのボールを転がし、倒れた点数を競います。
入れる水の量は、実際にボールを当てて倒れ具合を見ながら調整してくださいね。

●輪投げ

新聞紙を巻いて棒を作り、丸く形作って輪にします。缶ジュースやお菓子など、景品を間をあけて並べ、輪を投げて、中に入ったものをゲット。単純なゲームですが、つい夢中になってしまうお祭りの定番です。参加者の体力にあわせて、的までの距離を変えたり、輪を大きいものにするなど、工夫するとみんなが楽しめますね。

●射的

空き缶などに紙を貼り、点数を書いて的にします。階段状の棚を作り、的を並べて、銃で撃ちます。コルク弾の射的銃は、インターネットで500円くらいから購入でき、意外と本格的。とくに男性は喜んでアツくなるはず。夏祭りの楽しい思い出がよみがえる、昔ながらの人気のゲームです。

●似顔絵

絵の得意なスタッフや、利用者様に協力してもらい、似顔絵コーナーも喜ばれます。
もちろんプロではないので、そっくりでなくてもOK。たとえば若いスタッフが漫画風やアニメタッチで描いた似顔絵でも、描いてもらった人は嬉しいもの。色紙に描けば、そのまま部屋に飾れて、いい思い出になりますね。

●ピンポン玉つかみ取り

卓球の玉を大きなボウルに入れ、片手で一度にできるだけたくさんつかみ取りします。
中にいくつか当たり玉を入れておき、当たりをつかんだら景品がもらえるようにすると盛り上がります。手の小さい女性や不自由な人は、両手を使ってもOKにするなど、ルールには幅を持たせましょう。

●スイカ割り

夏のゲームと言えばスイカ割り。とはいえ、室内で本物のスイカ割りは難しいので、ビーチボールをスイカに見立てて行います。
ブルーシートを敷き、ボールが転がらないようにガムテープで固定し、参加者はプラスティックのバットを構えて目隠しをします。ギャラリーの「右!」「左!」のような声に合わせ、ボールに近づき思いきり叩きます。時間内に当てることができたらOK。目隠しをするのが心もとない人には、無理をせず応援で盛り上げてもらいましょう。

●のど自慢大会

高齢者は歌好きな人が多く、たいてい1、2曲は持ち歌があるもの。のど自慢大会では、それを思いきり披露していただきましょう。歌った人全員がもらえるよう、「レコード大賞」「有線大賞」「美空ひばり賞」など、いろいろな賞を用意しておくといいですね。

●盆踊り

夏祭りといえば外せないのが盆踊り。
用意できればはっぴを羽織ってもらい、輪になってレッツダンス! 「花笠音頭」「炭鉱節」「東京音頭」「よさこい節」「きよしのズンドコ節」など、メジャーどころからセレクトしましょう。車椅子の人も手を動かしたり歌ったりして参加でき、懐かしいお祭りの記憶が鮮やかによみがえる、夏祭りのメインイベントです。

屋台で食べる幸せをレクで

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さまざまなゲームやイベントを見てきましたが、お祭りにはもうひとつ、欠かせない要素があります。それはもちろん、屋台の食べ物 !
お祭りの屋台で気ままに買って食べる楽しみは、格別ですよね。
そこで、ふだんの食事の時間を「屋台レク」にしてみてはいかがでしょうか。
ダイニングの一角にカウンターを作り、屋台に見立てて、そこで食事を提供するのです。
手作りののれんやのぼりを飾れば、気分はすっかり夏祭りの夜、ですよ!

●たこ焼き

お祭りの定番、たこ焼き。たこ焼き用プレートがあれば一度にたくさん作れ、中身もいろいろに変えられるので、誰にでも楽しめます。一口サイズで、高齢者の食事にはベストマッチ。

●焼きそば

こちらも定番。ホットプレートで麺を炒めると、ソースのいい匂いが漂って、利用者様の食欲をぐんと刺激すること間違いなし。お皿に盛るのではなく、透明プラスティック容器に入れて割りばしと一緒に渡せば、雰囲気満点ですね。

●焼きとうもろこし

こちらもホットプレートで、しょうゆを塗りながら転がして焼きます。とうもろこしは高齢者の胃腸にもやさしく、栄養も豊富。かじるのが難しい人には、ナイフでそぎ落として食べやすくしてあげましょう。

●おでん

高齢者には嬉しいおでん。大きな鍋に煮ておくだけで準備も楽です。
大根やゴボウ巻き、昆布など、野菜や海草もとれて消化もいい、優秀な屋台ごはんですが、噛み切りにくいこんにゃくは入れないほうが無難。

●手毬ずし

見た目も形もかわいらしい手毬ずしは、お祭りの華やかな気分を盛り上げる屋台の主役。
ラップに具を並べ、酢飯をのせてギュッと絞るだけで簡単にできます。
小さめに作ると食べやすく、高齢者にはぴったりです。

●チョコバナナ

デザートにはお祭りの常連、チョコバナナ。バナナは丸ごとだと食べづらいので、一口サイズに切ってチョコをつけてあげましょう。製菓用のカラースプレーを振り、割りばしを発泡スチロールに刺して並べれば、チョコバナナの屋台そのもの。

●かき氷

かき氷機があればその場ででき、シロップも選べて人気のかき氷。夏にはやっぱり、冷たいものが嬉しいですよね♪

●綿あめ

ふわふわで口の中で溶ける、高齢者にやさしいお菓子。最近は、家庭で綿あめが作れる機械が販売されています。できていく様子が見て楽しく、優しい味わいにも癒されるはず。

●ベビーカステラ

懐かしの駄菓子、ベビーカステラは、たこ焼き用プレートで作れます。カステラ生地を注いでくるくる焼くだけ。中にチョコやあんこを入れても美味しく、高齢者には人気のおやつです。

夏祭り風レクリエーションのアイディア、いかがでしたでしょうか。
入居者様に、施設にいながらにして、お祭り情緒を味わっていただけたらと願っています。
日本人の心の中に深く刻み込まれている、お祭りへの愛情は、年齢を重ねても決して消えることはないもの。
どうかこの夏は、入居者様と一緒に、いろいろなお祭りレクを楽しんでみてくださいね。

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